「自然から感じる思いをかたちに。」

降り注ぐ木漏れ日と心地よく抜ける風を肌に感じながら鬱蒼とした森の中を歩いていると、それだけで山に来てよかったと思えてきます。

いつまでも続く急登に疲れ果て座り込んだ時岩の影にイワツメクサの花を見つけた時や、雪面に反射する光が眩しすぎて思わず目を細めてしまう時、山小屋の扉を開けた瞬間に暖かな空気と木と石油ストーブの入り混じった柔らかな匂いを感じた時や、テントから満天の星空を見上げた時なども同様に。

何気ない瞬間を記憶に留めそのときに感じたことを街に戻っても思い出し、考えながら作品の制作を続けています。

YURI MIYATA